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治療実績

1035件

(2026年5月現在)

About Hepatocyte Conditioned Media 幹細胞培養上清とは

About Hepatocyte Conditioned Media

関西医科大学 医学部整形外科䯨 賢一 教授

再生医療からの新しい治療法に期待しています

高齢化が進む日本で、膝の痛み(変形性膝関節症)は健康寿命を縮める大きな原因です。これまでの「注射や薬」と「手術」の間を埋める次世代の治療として、今、再生医療が注目されています。

最新の研究で、治療の鍵は細胞そのものよりも、細胞が分泌する「修復成分」にあることがわかってきました。この成分を活用した培養上清療法が手術を避けたい患者様にとって新たな希望をもたらす治療法となることを期待しています。

当院の培養上清液治療に関する安全性評価研究が、国際学術誌「PLOS ONE」に掲載されました(2025年5月)

PLOS ONEは、米国の非営利団体 Public Library of Science(PLOS)が発行する、世界有数のオープンアクセス科学雑誌です。掲載にあたっては専門家による査読(ピアレビュー)を受けており、研究の方法や手続きが学術的に妥当であると確認されています。

研究の概要

さまざまな慢性疾患(心不全・肺疾患・慢性腎不全・全身倦怠感)をお持ちの患者さま55名を対象に、ヒト間葉系幹細胞(脂肪由来・臍帯由来)の培養上清液を、複数回・全身投与(動脈内/静脈内/吸入)したときの安全性を評価しました。投与は合計174回行われました。

主な結果

死亡・生命を脅かす状態・重大な障害などの重篤な有害事象は1件も認められませんでした。 軽微な体調変化が4名にみられましたが、いずれも培養上清液との因果関係は不明で、多くは1〜2日で自然に回復しました。

炎症の指標であるCRPは全体としてわずかに低下し、特にCRPが高めだった患者群では有意に低下したことから、炎症を抑える働きの可能性が示唆されました。

以上から、適切に製造・投与された培養上清液の反復的な全身投与は、安全性の高い治療となりうることが示されました。

※本研究は安全性の評価を主目的とした観察研究であり、特定の効果や治療結果を保証するものではありません。治療は自由診療であり、効果には個人差があります。

当院の培養上清液(MSC-CM)治療を用いた全身倦怠感に対する安全性・有効性に関する研究が、国際学術誌「Journal of Clinical Medicine」に掲載されました(2025年8月)

Journal of Clinical Medicine(JCM)は、医学・臨床研究の分野で広く知られる世界有数のオープンアクセス科学雑誌です。掲載にあたっては、同じ分野の専門家による厳しい査読(ピアレビュー)を受けており、当院の研究の手続きが科学的に正しく、その成果が国際的に価値のあるものであると学術的に認められています。

研究の概要

全身の疲労感や倦怠感は患者様の生活の質(QOL)を著しく低下させますが、これまで根本的な治療法は確立されていませんでした。本研究は、標準的な治療では改善が見られなかった全身倦怠感でお悩みの患者様19名を対象に、抗炎症作用や抗酸化作用を持つ「間葉系幹細胞培養上清液(MSC-CM)」を投与し、その安全性と有効性を検証したものです。
治療には、感染リスクを避けるために動物由来成分を含まない培地で培養された、ヒトの脂肪組織および臍帯(へその緒)由来の培養上清液を使用し、点滴(静脈内投与)および吸入によって投与しました。なお、他の治療で効果が見られなかった全身倦怠感の患者様に対する、培養上清液の全身投与の安全性を確認した研究としては、本報告が世界初となります。

主な結果

本研究により、当院の培養上清液治療において以下の成果が確認されました。

・高い安全性

治療を受けた19名の患者様において、重篤な副作用や感染症などは一切観察されず、点滴および吸入による投与が安全であることが確認されました。

・倦怠感と生活の質(QOL)の改善

約半数(19名中10名)の患者様が、1回の投与で主訴である疲労・倦怠感の改善を実感されました。特に「過去24時間の典型的な倦怠感」や「倦怠感による日常業務への支障度」については、統計的にも有意な低下・改善が見られました。

・体内炎症の抑制効果

疲労の原因の一つとされる炎症状態について血液検査で評価したところ、治療前に炎症マーカー(CRP)の数値が基準値を上回っていた患者様において、治療後に数値が基準値内にまで低下する傾向が確認されました。

・その他の副次的な効果

主訴である倦怠感の軽減に加え、睡眠の質の向上、頭痛の減少、お通じの改善などを実感された患者様もいらっしゃいました。また、新型コロナウイルス感染症の後遺症(ロングCOVID)による疲労感を抱える患者様において、吸入投与による症状の改善が見られたケースも報告されています。

結び

今回の研究結果は、当院が提供する培養上清液治療が、これまで有効な治療法が乏しかった全身倦怠感に対する「新たな治療の選択肢」になり得ることを示しています。当院は今後も臨床研究を継続し、疲労でお悩みの皆様により安全で効果的な治療を提供できるよう努めてまいります。

FAQ よくある質問

培養上清治療とは何ですか?

培養上清治療とは、幹細胞などを培養した際に得られる「培養液の上澄み成分」を用いる治療です。この中には、細胞から分泌されるたんぱく質やサイトカイン、成長因子、細胞外小胞などが含まれる可能性があります。

幹細胞を移植する治療ではありません。

幹細胞治療とは違いますか?

違います。幹細胞治療は、自身の幹細胞を取り出し、培養した幹細胞そのものを体内に投与する治療です。一方、培養上清治療は、ドナーから提供をされた幹細胞を培養し、細胞を取り除いた後の培養液成分を用いる治療であり、幹細胞そのものを体内に入れる治療ではありません。

また幹細胞はドナーの脂肪細胞、臍帯などから幹細胞を取り出し培養します。

どのような効果が期待されますか?

培養上清に含まれる成分には、炎症反応や組織修復などに関わる可能性があると考えられており、さまざまな分野で研究が進められています。

ただし、効果には個人差があり、すべての方に明確な効果が出るわけではありません。また、病気の治癒や若返りなどを保証する治療ではありません。

すぐに効果は出ますか?

効果の感じ方や時期には個人差があります。早い時期に変化を感じる方もいれば、はっきりした変化を感じにくい方もいます。治療効果を保証するものではないため、経過をみながら医師と相談して治療継続の必要性を判断します。

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兵庫県神戸市西区押部谷町高和775番地

078-998-1101

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